日本財団 図書館


3.1.3係留用シンカー輸送

 

(1)輸送方法
シンカーブロックは海水に中立した状態で浮かせ、その輸送方法には、浮上曳航と台船に積み込み輸送する作業の2種の方法が考えられる。

 

(i)曳航の場合
海水に浮いた状態での曳航は、曳航中に上下が反転する事が考えられ非常に不安定である。しかし、予備浮カタンクを取付けて曳航すると安定する。
作業手順としては、進水前に予備浮カタンクを取付け、浮上させ曳船で現地まで曳航、到着後起重機船で吊り支えて予備浮カタンクを撤去する。
この曳航では、全個数を係留時期に合わせるため作業以前に現地付近に仮置しておく必要がある。なお、曳航距離が長いと安全及び工程管理が難しい。

 

(◆紡譱イ両豺?/BLOCKQUOTE>
シンカーブロックの製作場所を陸上の岸壁とした場合、2,505t吊以上の起重機船が必要と成り、岸壁より吊揚げ輸送する台船に積込み輸送する方法と、半潜水式の台船を半没させシンカーブロックを浮いた状態で引き込み固定し、台船を浮上させ輸送する作業とがある。
最大級の半潜水式台船(24,000t)で積込み可能な吃水が8mであり、オーバーとなる吃水分を起重機船で吊揚げて台船に積込むこととなる。また、製作場所はドック内と限定される。

 

いずれの輸送方法を採用するかについては、シンカーブロックの製作場所により決定されるが、ここでは陸上にて製作するものとし、輸送用台船は半潜水式台船を使用することとした。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION